タトゥー施術で最も重要な工程のひとつが、「インクを肌にしっかり入れる」ことです。ただ単に針を当てるだけでは、インクはきれいに定着しません。正しいインクの入れ方をマスターすることで、発色や持ちが大きく変わります。この記事では、タトゥーマシンでのインクの入れ方を初心者にも分かりやすく解説します。
インクの入れ方ステップ
【1】インクカップを準備する
• 衛生的な小さなカップ(インクキャップ)に、使う量だけインクを注ぎます。
• 1色ごとに専用カップを使い、交差汚染を防ぎましょう。
【2】針をインクに浸す
• マシンを起動し、針先をインクカップの中で軽く回すように動かして吸わせます。
• 空気が入らないように注意し、針全体にインクがしっかり付くようにします。
【3】皮膚への打ち込み
• 肌に対して約45〜90度の角度で針を当てます。
• インクを皮膚に「流し込む」イメージで、一定のスピードと圧でマシンを動かすのがポイント。
【4】インクの入り具合を確認
• 入ったインクがにじまず、かつ薄すぎないかを確認します。
• 浅いと色が飛び、深すぎると出血やダメージの原因になります。
【5】必要に応じて重ね打ち
• 色が薄い場合や均一に入らなかった場合は、インクを足してもう一度重ね打ちします。
• ただし、同じ場所に何度も打ちすぎると皮膚へのダメージが強くなるため注意。
コツと注意点
• インクは常にフレッシュな状態を保つ
長時間空気に触れると乾燥や沈殿が起こり、発色に影響します。
• マシンのストローク・電圧設定がインクの入りに大きく関わる
インクが入りにくいと感じたら、電圧を少し上げる/ストロークを調整するのも一手です。
• インクが飛び散る場合は手のスピードが速すぎる可能性あり
まとめ
タトゥーマシンでインクを入れるには、針の浸し方・角度・スピード・圧といった複数の要素をバランスよく保つことが大切です。慣れるまでは人工スキンなどで練習しながら、自分に合った感覚をつかむことが上達への近道です。正しいインクの入れ方をマスターし、クオリティの高い仕上がりを目指しましょう。


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