「自分の肌に、自分だけのデザインを刻みたい」──そんな想いから、セルフタトゥー(自分で彫るタトゥー)に興味を持つ人が増えています。しかし、タトゥーは肌に直接インクを入れる医療行為に近い作業。正しい知識と準備がなければ、感染や肌トラブルの原因になります。
ここでは、最低限知っておきたいセルフタトゥーの基本と注意点を解説します。
必要な道具
• タトゥーマシンまたは手彫り用針(スティック&ポーク)
• タトゥーインク(安全な製品を選ぶこと)
• 消毒用エタノール・グローブ・使い捨てインクキャップ
• トランスファーシートやステンシルペン(下絵用)
• ワセリン(滑りを良くし、インクの飛び散りを防止)
• キッチンペーパーやティッシュ(拭き取り用)
基本的な手順
1. デザインを決める
初心者にはシンプルなラインアートや小さめのデザインがおすすめ。
2. 肌の消毒とステンシル転写
清潔な肌にデザインを転写し、しっかり乾かします。
3. 針を使って少しずつ彫る
ゆっくり慎重にラインをなぞるようにインクを入れていきます。深く刺しすぎると傷跡になったり、インクがにじんでしまうので注意。
4. インクを拭き取りながら進める
針を入れるたびにインクと血を優しく拭き取ります。
5. 施術後のアフターケア
抗菌軟膏を塗り、清潔なラップなどで保護。数日はこまめに洗浄・保湿を続けます。
注意点
• 日本では無資格で他人に施術することは違法です。必ず自分自身にのみ行いましょう。
• 道具の使いまわしや不衛生な環境は感染症(HIVや肝炎)などのリスクを伴います。
• タトゥーは一生残るものです。不安な場合はまずフェイクタトゥーや練習用人工皮膚から始めましょう。
まとめ
自分でタトゥーを彫ることは、特別な意味を込める行為でもありますが、それと同時に“身体への責任”も伴います。道具、技術、衛生、すべてにおいて十分な準備をしてから挑戦するようにしましょう。


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