タトゥーを施術するための機材にはいくつかの種類がありますが、その中でも近年人気が高まっているのが「ロータリーマシン」です。従来のコイルマシンとは構造や使い心地が異なり、初心者からプロフェッショナルまで幅広く支持されています。この記事では、ロータリーマシンの基本構造や特徴、メリット・デメリットについてわかりやすく解説します。
ロータリーマシンとは?
ロータリーマシンとは、小型モーターを内蔵し、回転運動を利用してニードルを上下に動かすタイプのタトゥーマシンです。歯車やカムを介してニードルがスムーズに動作するため、静音性や安定性に優れているのが特徴です。
ロータリーマシンの主な特徴
• 静音設計:コイルマシン特有の「バチバチ音」がなく、作業中のストレスが軽減されます。
• 軽量で扱いやすい:構造がシンプルでパーツも少ないため、本体が軽く、手への負担が少ない。
• メンテナンスが簡単:可動部が少ないので、掃除や整備が楽に行えます。
• ライン・シェーディング両対応:1台で複数の工程に使えるモデルもあり、オールインワンで対応可能。
• インクの入りがなめらか:モーターによる一定の動きで、ムラのない美しい仕上がりが可能。
初心者にもおすすめの理由
ロータリーマシンは、初心者が最初にタトゥーを学ぶうえで使いやすい設計になっています。扱いが簡単で、電圧設定によって針の動きも自在にコントロール可能。初心者がラインワークやシェーディングの練習をする際にも、ブレが少なくきれいに仕上げやすい点が魅力です。
注意点・デメリット
• モーターのパワーが一定なため、コイルマシンに比べて力強さがやや劣る場面も
• 機種によっては交換パーツや専用ニードルが必要な場合がある
• 感覚がやわらかく、肌への押し込み感覚がつかみにくいことも(慣れが必要)
まとめ
ロータリーマシンは、静音性・扱いやすさ・安定性といった多くの利点を持ち、タトゥー初心者にとって非常に頼もしいアイテムです。もちろん、プロアーティストの現場でも活用されており、近年はワイヤレスタイプなども登場しています。自分のスタイルに合った機種を選ぶことで、より快適で精度の高いタトゥーワークが実現できるでしょう。


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