タトゥーの表現に幅を持たせるには、用途に合わせたニードル選びが欠かせません。中でも「RM」と表記されるニードルは、肌にやさしく、滑らかなシェーディングやグラデーションが可能なタイプとして、多くのアーティストに選ばれています。この記事では、「RM(ラウンドマグナム)」ニードルの特徴や使い方、他の針との違いについてわかりやすく解説します。
RM(Round Magnum)とは?
RMとは、「Round Magnum(ラウンドマグナム)」の略称で、針がカーブ状に並んでいるのが特徴です。
スタンダードなマグナム(M1)が平らな並び方をしているのに対し、RMは先端がラウンド状にカットされており、肌に当たる面積が柔らかくなるよう設計されています。
RMニードルの主な用途
• グラデーションのシェーディング
• カラーのなじませ(特に広範囲の色のぼかし)
• 肌へのダメージを抑えたい施術部位(首・内腕など)
• ブラック&グレーワークやリアル系タトゥーの陰影
M1(スタンダードマグナム)との違い
| 比較項目 | M1(マグナム) | RM(ラウンドマグナム) |
| 形状 | 平らに2列で並ぶ | カーブ状に配置される |
| 肌への当たり | やや鋭角的 | 柔らかくナチュラル |
| 向いている作業 | 広範囲のカラーや直線的な塗り | 滑らかなぼかし、肌への優しさが必要な部位 |
RMニードルのサイズと選び方
RMも他のニードルと同様に「本数+種類」で表されます。
• 7RM:細かい部分のシェードに最適
• 9RM:中範囲のカラーやぼかしに
• 13RM〜15RM:広い面積へのグラデーションや影入れにおすすめ
使用時のコツ
• 電圧は6.5〜8V前後が目安(マシンの仕様により調整)
• 軽い圧と円を描くような動きで自然なぼかしが実現
• ストレッチ(皮膚を張る)をしっかり行うと、インクの入りが安定する
まとめ
RMニードル(ラウンドマグナム)は、肌へのダメージを抑えつつ、滑らかで自然なシェーディングを実現するために最適なニードルです。
特にブラック&グレーワークや繊細なグラデーションにこだわるアーティストにとっては、RMの使い分けが作品の完成度を大きく左右します。
自分のスタイルや目的に合わせて、RMニードルをぜひ活用してみましょう。


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