タトゥー施術中に「色が入りにくい」「ムラになってしまう」という悩みは多くの彫師が経験します。インクの入りが悪いと施術時間が伸び、仕上がりにも影響が出ます。今回はタトゥーインクが色が入らない主な原因と、スムーズに色を入れるためのポイントを解説します。
色が入らない主な原因
1. 針の深さが適切でない
浅すぎると肌表面にしか入らず、深すぎると出血してインクが流れ出てしまう。
2. 肌が乾燥している
施術中に肌が乾燥するとインクの定着が悪くなる。
3. マシンの電圧が適切でない
電圧が低すぎると針の動きが弱くなりインクが入りにくくなる。
4. 針の種類が合っていない
カラー用のマグナムニードルを使わず、細い針で塗りつぶしをするとムラになりやすい。
5. インクが硬い、または古い
インクがドロドロになっていると針へのインク供給が悪くなり入りにくくなる。
スムーズに色を入れるポイント
✔ 針の深さ調整
表皮と真皮の間(約1mm〜2mm)を目安に安定して針を入れる。
✔ 電圧調整
カラー塗りつぶしは7V〜9V(6000〜8000RPM程度)を目安に調整する。
✔ インク管理
使う前によく振り、粘度が高すぎる場合は滅菌水で少量ずつ薄める。
✔ 肌の保湿管理
施術中にブルーソープなどで拭き取りつつワセリンで軽く保湿しながら進める。
✔ 針とインクの相性確認
広範囲のカラー施術にはマグナムニードルの使用が効率的。
まとめ
タトゥーインクが色が入らない場合は針の深さ・電圧・インクの状態・肌の状態を見直すことが重要です。少しの調整で色の入りや仕上がりが大きく変わるため、原因を一つずつ確認しながら対応することでスムーズな施術が可能になります。


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