タトゥーインクは肌の中に一生残るもの。だからこそ「何が含まれているのか」を知ることはとても大切です。
この記事では、タトゥーインクに使われる主な成分とその役割、安全性に関するポイントを分かりやすく解説します。
■ タトゥーインクの基本成分
一般的なタトゥーインクは以下のような成分で構成されています。
1. 顔料(Pigment)
色の元となる成分。無機顔料(鉱物系)と有機顔料(化学合成)に分かれます。
• 黒色:カーボンブラック、アイアンオキシド(酸化鉄)など
• 赤色:キナクリドン、酸化鉄赤
• 青・緑:フタロシアニン系顔料(青銅などを含む)
• 白色:酸化チタン(Titanium Dioxide)
2. キャリア(Carrier)
顔料を液状に保つための溶媒。肌への浸透を助け、殺菌作用もあります。
主なキャリア成分:
• 精製水(Distilled Water)
• グリセリン(植物性/保湿・粘度調整)
• エタノール(殺菌)
• プロピレングリコール(保湿/粘度安定)
• ウィッチヘーゼル(ハマメリス水):天然の収れん・抗炎症効果が期待される成分
■ タトゥーインクの安全性は?
安全なインクに共通するポイント:
• 医療・化粧品グレードの原料を使用
• 滅菌処理済み/密封パッケージ
• ヴィーガン対応/クルエルティフリー表記あり
• REACH(EU規制)やFDA(米国)準拠であること
■ 気をつけたい成分やリスク
• 重金属(鉛・水銀・カドミウムなど):昔のインクには含まれていた例も。現在は多くの国で禁止。
• 合成染料の一部:アレルギー反応を引き起こす可能性あり。特に赤系は注意。
• パラベンや保存料:肌に敏感な人は表示をチェック。
■ 成分を公開している信頼ブランド例
• Eternal Ink:ヴィーガン、安全性に配慮した製造
• World Famous Ink:REACH対応/製品成分開示あり
• Intenze Ink:ISO認証取得・医療グレード製造
• Solid Ink:ナチュラル成分中心、100%ヴィーガン対応
■ まとめ
タトゥーインクの成分は、アートの品質だけでなく、健康にも深く関わる重要な要素です。
製品を選ぶときは見た目や価格だけでなく、成分・製造背景・安全基準にも目を向けましょう。
「何が入っているかを知ること」=「安全な施術への第一歩」。
信頼できるインクを選んで、安心してアートを楽しんでください!


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