「彫り師になりたいけど、資格って必要?」「開業していいのかな?」
そんな疑問、実はタトゥーを始めようとする多くの人が最初にぶつかる壁です。
結論から言うと、日本では彫り師としての“国家資格”は存在しません。でも、だからといって誰でも自由に施術してOKというわけでもないんです。
医師法との関係?グレーゾーンの現実
日本では、タトゥーを皮膚に針で施す行為は医療行為にあたる可能性があるとして、過去には「医師免許がないと違法」と判断された事例もありました(2017年の大阪地裁の判決が有名です)。
しかし、2020年に最高裁で「医師免許がなくても、医行為にあたらない場合もある」とする判断が出たため、少しずつ流れは変わってきています。
とはいえ、法律の解釈次第で違法になる可能性もあるため、今もなお“グレーゾーン”のまま。きちんとした情報を持って施術することが重要です。
海外ではライセンス必須な国も
アメリカやヨーロッパの多くの国では、タトゥーアーティストとして活動するには州や自治体発行のライセンス(衛生管理・感染症対策を含む)が必要です。
たとえば:
• アメリカのカリフォルニア州では、血液媒介感染症(BBP)トレーニングが必須
• イギリスではローカルの保健機関に登録と検査が必要
• タイやインドネシアでも衛生管理証明や文化的許可が求められる場合あり
技術よりも大事?“衛生管理”は事実上の必須スキル
彫り師として信頼されるためには、技術もさることながら、感染症対策や衛生知識が極めて重要です。
具体的には:
• 使い捨ての針・グローブの使用
• オートクレーブや超音波洗浄機の管理
• 血液や体液への対応手順
• 感染症(B型肝炎・HIVなど)の基本的知識
最近では、「衛生管理講習修了証」や「BBPトレーニング証明」を取得している彫り師も増えてきています。
実は“資格”よりも求められるのは信用と実績?
タトゥーの世界では、資格よりも「誰に学んだか」「どこで修行したか」といった“実力と信頼”がものを言う世界です。
多くのプロ彫り師が、最初はアシスタントや弟子入りからスタートし、現場で徹底的に学びます。
SNSやポートフォリオでの作品発信も、現代の“信用の証”のひとつ。
まとめ:資格がなくても「準備と知識」は必須!
• 日本に国家資格はないが、無制限に施術できるわけではない
• 海外ではライセンス制度が一般的
• 衛生・感染症管理の知識は、事実上の必須スキル
• 実績と信頼が何より大切
「資格はなくても、“無知”では通用しない」
これが、いまの彫り師のリアルかもしれません。


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